雁ヶ腹摺山という名前の山は3座あり、いずれも山梨県大月市の周辺に点在している。 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 雁ヶ腹摺山 笹子雁ヶ腹摺山 すでに2座を登っており気になっていたので、すこしでも歩けるうちに登っておこうと考えた。 5月10日(金) この時期には珍しく関越道を走行中は外気温3℃となっていた。圏央道から中央道に入り、大月ICで降りて笹子峠に向かう。あまり広くはない林道で対向車が来なければいいなあと想いながら進んでいく。「矢立の杉」を過ぎると道幅は広くなった感じがする。「笹子隧道」に到着し、手前の空地に駐車する。空地は車5台は余裕で駐車できる広さがあった。笹子隧道は全長240mで照明はなく車一台がやっと通れる幅しかない。なんでも心霊スポットらしく少女の霊が出るらしい。試しに歩いて反対側まで行ってみたが、確かに気持ちの良い隧道ではなかった。 準備をして出発しようとしたところでストックを忘れたことに気が付いた。最近は何かしら忘れているものだが、ストックは久しぶりだ。老化してしまった脳ではこれもまた仕方がない。歩き始めたがどうもストックがないことは調子が出ない。そこで枯れ枝を拾ってストックにしたが。これがなんとも具合がいい。これなら本格的に木を削ってストックを自作しようかとも思うほどだ。 快適に進んでいくと分岐となる。左は尾根道で右は新道だ。情報では新道はアップダウンがない代わりに斜面のトラバースの連続で危険とある。迷ったのだが、アップダウンの少ない新道を選択した。新道はアップダウンが確かに少なく快適だ。情報のような危険な場所もなく簡単に再び尾根道との合流点に到着してしまった。この先には送電鉄塔があり富士山を見ることができたが、無粋な鉄塔越しなのでちょっと残念なところである。
鉄塔から先はほとんど登り一本調子だ。ミツバツツジが最盛期なのだろう、紫色の花が登山道沿いアクセントになっていた。最後の急登を登りきるとそこが笹子雁ヶ腹摺山の山頂だった。山頂には三等三角点といくつもの標識が乱立していた。期待していた富士山の展望はなく、新緑の木々の間からのぞく程度だった。やはり富士山は冬の時期がよかろうと思われた。ともかく雁ヶ腹摺山の3座を盗聴したということで満足だった。 帰路は尾根道を辿ったが期待していたほどの展望はなくアップダウンを繰り返す単調な道だった。
帰り道に「矢立の杉」に立ち寄る。 樹齢1000年とか? ついでに笹子駅近くのみどりやで笹子餅を購入する。ヨモギの香りがたまらない。
群馬山岳移動通信/2024 |
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号) |