遭難寸前だった「白砂山」を再訪  登山日2003年10月1日


白砂山(しらすなやま)標高2140m 群馬県嬬恋村・長野県下水内郡・新潟県南魚沼郡/堂岩山(どういわやま)標高2051m 群馬県嬬恋村・長野県下水内郡

堂岩山と白砂山の中間点で佐武流山を見る。後方にかすかに苗場山が見える
ナナカマドが色づきはじめた




 白砂山はいまから17年前に遭難寸前まで追い込まれたことがあった。
台風の中でビバーク「白砂山」

 その時は山頂まで5時間以上掛かっている。駐車場の案内板を見るとここから山頂までの所用j時間は3時間10分だ。しかし、このコースタイムで登ることは一般的には難しいだろう。一部のガイドブックには、とんでもないコースタイムが記載されていることがあるが、これは執筆者の自慢話の範疇と思われる。この案内板もそのたぐいなのだろう。
ここがハンノキ沢だ。なんでもないような沢だが、17年前はこの橋は勿論無く、腰のあたりまである濁流がものすごい勢いで、野反湖を目指して下っていた。台風は勿論だが、雷雨の時などは十分な注意が必要であろう。
地蔵峠はその名の由来となった、お地蔵様が出迎えてくれた。道はここで切明温泉への分岐となるが、その道は良く整備されているように見られる。いつの日にかここを抜けて秋山郷までの道を歩いてみたいものだ。それもこんな晴れた秋の日が似合うように思われる。
水場の標識があらわれた。ここは平坦な広場となっていて、幕営にも適するのではないだろうか。時間の都合で水場へは行かなかったが、この方向から水量豊かな沢の水音が聞こえていた。
 堂岩山を過ぎると、八間山との分岐に到着する。今までの樹林帯を抜けて急に景色が開けるので、その変化に驚く。ここからは展望を楽しみながらゆっくりを歩いていこう。当日は富士山が遠望できていた。
白砂山は笹に囲まれた山だ。当日はツツジやナナカマドの紅葉がはじまり、そのコントラストが実に見事だった。もう少しで山頂と言うところには、ちょっとした岩場があった。しかし、緊張することもなく楽々と通過した。
山頂からの展望は360度。これから延々と三国峠まで続く稜線は、あこがれの縦走路だ。せめて上ノ間山までと思ったが、山頂で1時間滞在。ビールとラーメンでゆっくりと過ごし、15時の地元での予定に間に合わせるために、急いで山を下った。
「記録」

野反湖06:47--(.07)--06:54ハンノキ沢--(.29)--07:23地蔵峠--(.54)--08:17水場入り口08:17--(.33)--08:50堂岩山08:57--(.50)--09:47白砂山09:46--(.53)--11:39堂岩山--(1.14)--12:53ハンノキ沢--(.12)--13:05野反湖


群馬山岳移動通信/2003/