落ち葉を踏みながら「矢ケ崎山」
登山日1993年10月31日


矢ヶ崎山(やがさきやま)標高1184m 群馬県吾妻郡・長野県北佐久郡
山頂から浅間山を望む

 10月31日(日)

 旧国道18号線の碓氷峠から矢ケ崎山の登山口は始まっている。カーブ最終の184地点である。この碓氷峠のカーブの数はカーブが多すぎて「もうイヤヨ(184)」と覚えるのだそうである。

 息子と車から降りて歩き始める。登山道を少し登るだけですぐに車の喧噪から逃れる事が出きる。今日は風が強い、強い風が吹くと木の葉が頭の上に降ってくる。季節は確実に移って行き、冬の顔を見せ始めたようだ。

 息子と降りつもった落ち葉の道を登る。落ち葉を踏むとその度に音がして、歩幅違いからその音は重なったり離れたりする。時折、軽井沢駅の電車の音が聞こえてくる。

 明るい紅葉の道をひとしきり登ると「軽井沢プリンスホテルスキー場」のスキーハウスに着く事が出来た。スノーマシンがあとわずかに迫ったシーズンに備えて天を仰いでいる。

 このスキーハウスから少し登るとすぐに矢ケ崎山(1184m)に着いてしまった。山頂には2等三角点が設置されている。ここからの展望は360度近く見渡せる素晴らしい眺めだ。近くの浅間山はもちろん稲村山、五輪岩、裏妙義と今までに登った山々が見渡せる。

 ここで無線機を出したがなんと電源を忘れてきている事に気が付いた。仕方がないのでヘッドランプの電池を取り出して何とか相馬山のJDSとQSOしてQRTとなった。山頂は風が強く寒いので先ほどのスキーハウスまで戻り昼食にした。ここは西上州の山が良く見えるので子供とカップラーメンを分けて食べながらじっくりと山を眺めた。

 帰りはマユミに似たツリバナの赤い実の付いた枝をザックに差して唱歌「もみじ」を歌いながら山道を下った。


「記録」

登山口(11:00)---(.35)---(11:35)スキーハウス---(.05)---(11:40)山頂(12:30)---(.38)--(11:08)登山口

                          群馬山岳移動通信 /1993/