奥利根藤原湖の寂峰「高平山」  
                                                                     登山日2007年3月24日





ダム管理事務所の近くから玉原方面を見る

高平山(たかひらやま) 標高985m 群馬県利根郡




高平山は奥利根の藤原湖の右岸にある山だ。さしたる特徴もなく、登山の対象にはなりにくいと思われる。この山に興味を持ったのは3年前に幕掛山に登ったときだ。わざわざ登るために来るような山ではないことは、その時に山容を見て感じた。

3月24日(土)

旧月夜野町の荷鞍山と大平山を登りおえて、藤原湖に向かう。途中の風景を見ても暖冬の影響で、周囲の雪は極端に少ない。季節は5月下旬のような風景で、豪雪地域とはとても思えない。藤原ダムの提体を渡らずに、そのまま管理事務所に入る。あれッ、ここは入れるんだっけと思いつつも、中に入ってしまった。事務所は改装中なので工事の為に門が開いていたのだろうか?ともかくここを通過して、藤原湖の右岸の道を進む。道はかなり荒れていて、落石や枝が散乱している。軽トラックなのでこんなところは気にしないで、どんどん奥に進んでしまった。どうも、登山口を通過してしまったようだ。途中でUターンして登山口を探しながら戻る。大きく、曲がるところにカーブミラーがあり、ここに駐車して登山口を探す。すると明瞭な道が山に向かって付けられていた。山頂付近は雪が深そうなので、ピッケルを持って行くことにした。


登山口付近に駐車熊棚
日本大学の標石尾根は快適



明瞭な道は標識もなく、赤テープのたぐいも全くない。それだけ登る人がいないのだろう。それにしても熊棚があるのが気になる。鈴を取り出してザックにくくりつけた。試しにホイッスルも吹いてこちらの居場所を知らせておいた。道は九十九折りでゆっくりと高度を上げていく。道はブナの林で展望は利かないが、藤原湖の湖面が静かに止まっているのが美しい。高度を上げるにしたがって、雪が深くなったがくるぶしあたりまでで、全く問題ない。むしろ凍結した地面の上が落ち葉で、その上に雪が乗っているものだから滑って歩きにくい。
やがて道の上を電線が通過しているところに出た。電線は低く引かれており、手でつかめる高さだ。その電線に沿って道は上部に登っていく。そして尾根に到達したところには電柱が立っていた。近くには、日大の演習林と言うことで、日大の名前の入った石柱が打ち込まれていた。ここから痩せ尾根を上部に登っていくとわずかな時間で高平山の山頂に到達した。山頂はアンテナの櫓が設置されており、山頂部分は刈り払いがなされていた。展望は広がっていたが、あいにくの曇り空である。幕掛山の奥には上州武尊山、その左には奥利根の県境の山々が連なっていた。天気が良ければ素晴らしいのだろうが仕方ない。Gさんの標識の前で記念撮影をして下山した。


高平山山頂藤原湖を見おろす



ここまで来たのだからと奈良俣ダムに偵察に出かけた。ここも極端に雪が少なく、のんびりと鍋を囲む人たちがくつろいでいた。


奈良俣ダム



登山口10:43--(.26)--11:09尾根--(.07)--11:16高平山11:29--(.14)--11:43登山口






GPSトラックデータ
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平16総使、第652号)