展望が素晴らしい西上州「小沢岳」 登山日1993年10月24日
10月24日(日)
桧沢岳山頂からみた小沢岳の角のような山頂の紅葉が鮮やかだった。桧沢岳から下山した時間が早かったので登ってみたくなった。ガイドブックを見ると途中まで林道が入っており、これを利用すれば1時間で山頂に着けそうである。早速そちらに向かう事にした。
ところがガイドブックにある七久保の集落が分からない。道を行ったり来たりうろうろしてしまった。途中で子供連れの奥さんがいたので聞いてみたがどうもはっきりしない。そうこうして何処をどう走ったのか分からないが、今度は農作業中の男性に会った。道を尋ねると今度ははっきりと理解できた。その通りに進むと小沢岳の標識が現れた。道は舗装路からとてつもない悪路へと移った。道は石ころだらけ、途中土砂が崩れたところもあり緊張しながらミニバイクを走らせる。
林道から左に登るように指導標が立っている。ミニバイクを離れてここから歩く事にする。3分ほど歩くとすぐに十字路になる。ここが椚(くぬぎ)峠である。道は右に進む。
登山道は先ほどの林道よりも路面の状況が良い。道は完全に尾根道である。道の右側は桧の植林、左は広葉樹の雑木林できれいに分かれている。6個程のコブを通過すると道は今度は植林された木々の間の急坂の直登になる。ここは木が陽の遮っているためか下草が皆無だ。また薄暗いのでちょっと気分が良くない。ここを喘ぎながら登るとちょっとしたピークにたどり着く。
ここからは広葉樹の明るい道に変わり、すぐに小沢岳山頂(1089m)に着くことが出来た。登山開始から38分だった。山頂には三等三角点があり、また大日如来の石像もある。ここからの展望は抜群で下仁田の町から赤城山まで全てが見渡せる。妙義山の中ノ岳の駐車場の車が西に傾いた太陽に照らされて光っている。浅間山は雪がうっすら付いている。稲含山の紅葉もいま始まったところで美しく感じる。
ここで2局QSOしてから山頂での展望を頭にたたき込んで下山の道を急いだ。
「記録」
登山口(林道終点)(13:55)---(.31)---(14:26)ピーク---(.07)---(14:33)山頂(15:11)---(.20)---(15:31)登山口
群馬山岳移動通信 /1993/