絶好の登山日和「鹿岳(西上州)」 登山日1997年2月9日
鹿岳は目立つ山で、下仁田の町からその特異な山容が目を引く。20年以上も前に登った事があるのだが、あまり印象がない。
2月9日(日)
小林さんが来県とのことで、渋沢さんの召集命令により群馬のメンバーが集まった。総勢9人と言うことで、私としても久しぶりのパーティーを組んでの山行なので、心が弾んでしまった。
あいにく車が使えないので、スクーターで現地まで向かうことにする。幸いに今日は暖かく、スクーターでもさほど辛くはない。鹿岳の登山口にはちゃんとした駐車場があり、この山に対する地元の人の苦労がわかる気がする。
到着と同時に、直ぐに出発だ。さすがは渋沢先生の取り仕切るパーティーで、気が短いことこの上ない。先生の後に続いて、さながら何かの糞の様に整然と歩いていく。それにしても先生は元気で、先頭を歩きながらその饒舌ぶりはとどまることを知らない。とにかく賑やかだ。
杉林の中の道を登り詰めると、初めは整然としていた隊列も次第に間隔が広くなってきた。杉の植林を越えて、雑木の道にかわったところで休憩となった。暖かな日差しはまさに春のものであり、山好きな仲間が集まって登る山行はとても楽しい。
やがて南峰と北峰の分岐。まずは南峰に登ることに決め、木の梯子を登ってから岩峰に取り付くが、木につかまりながら行くのでさほど問題はない。足下は若干雪が残っていて、季節の交代が行われていることを感じさせる。南峰のピークには留まらずに、さらにその先のテラスで腰を下ろすことにした。あまりの高度感に、立っているよりも座っていた方が安心感がある。しばらく待って、やっと道草をしていた、小林さん、高島さんが到着して早速今度は北峰に向かう。
北峰は南峰よりも高度があり、展望もそれなりにある。しかし、山座同定はみんな怪しいもので、「大屋山」「毛無岩」「物語山」「立岩」あたりが地図を開いてもよくわからない。まあ、そんなことよりも思い思いに好き勝手な事を始める。
無線は桜井さんが村上さん特製のアンテナで1200Mhz、中山さんがダイポールで50Mhz、清水さんが10mFMで運用だ。私は渋沢先生と430Mhzで運用してあとは食事とおしゃべりで過ごした。小林さんはさすが、500ccの紙パックの日本酒を傾けている。女性陣の二人はは静かに展望を楽しんでいる様子だ。それにしてもここから見る八ヶ岳は黒い部分が目立ち、例年の積雪は見られない。
ここからは、さらに北にある「木々岩峠」経由で下山した。大人数で急傾斜の道を下るので、落石に気を使いながら土埃の舞う道を一気に下った。
しんがりは、やはり道草好きの小林さんだった。
それから、今回新たな発見!
小林さんのザックの背負い方は、まるでサツマイモの買い出しのザックのようで、後ろに垂れ下がっている。これについては、渋沢先生から丁寧な指導が行われた。いつぞやのFF車へのチェーンの装着事件に匹敵するのでは。
「記録」
登山口10:03----11:20南峰11:41----11:54北峰12:43----14:11登山口
群馬山岳移動通信/1997/