2010年12月26日(日)
東京郊外に、某出版記念で集まったメンバーの話の中で、厳冬期の箱根山に行こうなどということが、ひょんなことから決まってしまった。 メンバーは4名で、にわかパーテーを組んで出発だ。 最年長は海外生活が中心となってしまい根無し草のA氏、夜目に強いコンタクトレンズを装着したB氏、最年少ながら最近腰を痛めてへっぴり腰で歩くC氏である。 すでに、アルコールも大量に摂取、千鳥足で都電荒川線に乗った。 早稲田駅に降り立ったときの時刻は16時50分。 日没から30分も過ぎているから、寒さもひとしお。 A氏は、厳冬期の北岳で着用したことがある、防寒着のフードを取り出して被った。 大隈講堂の前を通過する頃は、すっかり暗くなりヘッドランプが必要になってきた。 しかしザックから取り出す余裕もなく、夜目に強いB氏はどんどん先頭を進んでいく。 今年はこれが最初にして最後の登山という極端に不健康な生活を送っている登山者とは思えない。 へっぴり腰のC氏はその後をぴったりと追従していく。 A氏と私は迷ってはいけないと、必死に歩くが離されるばかりだ。 戸山公園入り口を過ぎて「渡ってはいけません」と書いてある標識を無視して、フェンスを乗り越えて道路を渡る。 すると、やっと「箱根山」の標識が現れた。 周囲は、色づいた紅葉が街灯に照らされて見事だ。 B氏がここからきつくなると言ったとおり、急傾斜の道と階段を上り詰めると、息も絶え絶えで箱根山の山頂に到着した。 山頂は円形で平らである。 水準点の標石と、方位盤が設置されて、ほかの登山者も多い。 ここでやっとランプを取り出して、方位盤を確認する。 なるほど、遠望するビル群の明かりは色とりどりで美しい。 人工的な盛り土の山とはいえ東京23区では最高峰である。 この付近、野生動物が多く棲息し、それらにえさを与えている人もいる。 それにしても寒い。 早々に山頂を辞して、帰路につく。 途中、抜弁天付近で迷ったが、的確な判断で無事公共交通機関にたどり着いた。
都電荒川線早稲田駅16:55----16:59大隈講堂----17:07戸山公園入り口----17:16箱根山17:23----17:36抜弁天---17:42大江戸線若松河田駅
群馬山岳移動通信/2010 |
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この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。 (承認番号 平16総使、第652号) |
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