尾瀬の玄関口「堂平山」 登山日2005年4月29日
大行山から下山したが、時間も早いのでもう一つ気になっている山に登ることにした。それは堂平山で戸倉スキー場と鳩待峠に分岐するとすぐに渡ることになる「西栗橋」の南西にある。まずは「西栗橋」を渡り、100mほどで左に分岐する林道に入る。林道は未舗装で細かったが、とりあえずは問題なく走行できる。小さな沢にかかる橋を渡りさらに進むと、畑のあとのようなところに出た。車が放置され、温室のフレームが骨組みだけ無惨な形でクマザサに埋もれていた。どうやらここから目指すのが良さそうだ。一旦少し戻り、カラマツ林の適当な駐車余地に車を置いて歩き出した。カラマツの植林はされているが、近年人手が加わった形跡が無く荒れ放題だった。 それよりも閉口したのはその急斜面だった。下手をするとズルズルと滑り落ちてしまいそうだ。ストックを頼りに身体を支えながら慎重に登っていく。おそらくこんな斜面を登らずとも、山頂に通じるルートがあるのだろう。しかし、とりあえず最短で山頂に通じるこのルートを、なんとか登り切ろうと考えた。この急傾斜ではGPSの機能は発揮されていないだろう。 なんとか、この斜面を登ると明瞭な尾根に出て、ここで初めて赤テープに出くわした。やはり物好きはいるものだと思った。そして正午になるとスキー場から「夏の思い出」のメロディーが流れてきた。思わず立ち止まって聞き耳を立てた。その方向を見ればスキー場の雪は本当に少なくなっていた。 最後のひと登りを、息を継ぎながらやっとの思いで登り切ると、三角点の待つ山頂に飛び出した。そしてGさんの標識もそこにはあった。山頂は南北に長く、展望は雑木に阻まれてあまり利かなかった。その雑木を通して見ると、まだ登っていない山がいくつか見えた。今度はあの山に登ってみたいと、考えながら時間を過ごした。 群馬山岳移動通信/2005 |
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号) |