**蓼科山** 7合目登山口06:47--(.49)--07:34天狗の庭--(.29)--08:03蓼科山荘--(.35)--08:38蓼科山頂ヒュッテ--(.04)--08:42蓼科山頂09:35--(.31)--10:06蓼科山荘10:08--(.52)--11:007合目登山口 自分が登った山のリストを見ていたら蓼科山の記録がない。過去に2回登っているのだが、それは50年ほど前のことなので、その記憶も曖昧だ。 今年の梅雨入りは遅くなるという。確かに予報を見ると例年ならば雨が続くのだが、6月前半は晴れマークが連なっていた。 6月11日(火) 朝6時半、平日というのに登山口前の駐車場は満車だった。それもキャンピングカーがほとんどなのに驚く。登山口から少し引き返して100台は駐車できそうなひろい場所に車を置くことにした。ここはまだ一台も停まっておらずガラガラだった。ゆっくりと支度を整えて出発する。 7合目登山口には鳥居があり蓼科神社の木札がかかっている。この道は蓼科神社奥社への参道となっているのだ。蓼科山は北八ヶ岳に属することもあり樹林と苔が大きな特徴となっている。それに北八ヶ岳の特徴である石ころだらけの道となっている。 大きな石積みの場所まで来ると道は徐々に傾斜が強まってくる。標高が2000m近く、早朝でもあるのに汗が吹き出してくる。石が敷き詰められた道は歩きずらく余計に負荷を与えていた。 かつてバスハイクで来たときは歩けなくなった子供を背負って登った記憶があるが今ではそんなことはできるはずもない。 樹林帯の中を我慢しながら登ると「天狗の露地」に到着。ここでちょっと寄り道して立ち寄ってみるとここからは眼下に女神湖の水面が朝の光を反射して光って見えている。 そして樹林を抜けると視界が開けて蓼科山荘前に出た。
蓼科山荘は戸締りがされておりひっそりとしていた。山荘の前にも人影はなくあっけにとられる。ここでは休むことなくその前を通過した。 今までも石ころだらけの道なので閉口していたのだが、ここからの道はさらにその上をいくものだった。まさに災害の後の河原を歩くようだ。累々と続く石ころの斜面の登りは体力勝負となる。石の頂点に足を置いて歩くのが効率的なのだが老体のバランス感覚ではなんとも心許ない。うっかり踏み外したらそれなりのダメージを負うことになるだろう。 カタツムリの歩みでも徐々に高度を上げて行く。眼下には先ほど通過した蓼科山荘が見えているのが確認でき、かなり登ってきたなと実感する。その後方には双子山がなだらかな稜線を見せていた。石ころの道はやがてトラバース気味となり我慢しながら歩いていく。やがて目の前に満開のミネザクラが出迎えてくれる蓼科山頂ヒュッテに到着する。
時刻は8時半なので蓼科山頂ヒュッテもひっそりとしていた。ここは帰りに店が開いていたらバッジを買おう。とりあえず山頂に向かうことにする。 山頂は石を並べて敷き詰めた広大な円形の平地となっていた。石ころがなかったらさぞかし快適な場所になるだろうと思う。三角点を確認してから、中央の蓼科神社奥社を確認して、さらにその奥にある方位盤に行ってみる。方位盤の台座に登って見るとその大展望に圧倒される。眼下の白樺湖は青空を映し、その先になだらかな霧ヶ峰の草原、その奥は北アルプスだろうか。霞がかかってそれぞれのピークは確認できないが残雪の山並みが確認できた。 ふたたび三角点の位置に戻り大休憩をすることにした。
下山も同じルートを辿ることにした。 石ころの道は下降のほうが気を遣う。それに、数時間の間になんという賑やかな山に変貌したのだろう。ひっきりなしに人が登ってくるので、すれ違いはそれなりの時間がかかり思うように進めない。 結局、登山口に戻ってから時間を確認すると、登りと下りの所要時間が同じだった。それに朝はガラガラだったのに戻ってみると駐車場は満車状態となっていた。平日というのにこの混雑、100名山恐るべしである。 **竜ヶ峰** 御泉水自然園駐車場11:50--(.07)--11:57竜ヶ峰山頂12:02--(.04)--12:06駐車場 蓼科山からの帰りに地図を見ると竜ヶ岳という山名が目に留まった。今年の干支は「辰」であり、私は年男であるということで興味がわいた。 カーナビの地図を見ながら車で走行するがどうも様子が分からない。今度は地形図を見ながら辿ると「御泉水自然園」からが近いと分かった。しかしこの施設は駐車料金1000円、入場料600円ということで躊躇してしまう。幸いに本日は平日でもあり駐車料金は無料ということなので車をここにおいて歩くことにする。 車道を歩いていくと林の中に入る道がある。標識はないがとりあえずここに入ってみると10mほど歩くと明らかに遊歩道と思われる道に突き当たる。ここには腐りかけた標識があったが、文字は全く読めなかった。またベンチもあったが朽ち果てておりとても座る気にはならなかった。 道は明瞭で進んでいくと広場のような場所に出た。ここにも標識があったがやはり判読不能だった。 地図を見ながら竜ヶ峰の方向を見ると岩に囲まれた高台がある。しかしその場所に行くにはちょっとした藪の中に入らなくてはならない。ちょっと嫌な感じだが覚悟を決めて藪の中に入った笹藪は数メートルで終わり岩場を乗り越えると三角点があり、私製の標識が数枚取り付けられてあった。竜ヶ岳という恐ろしい名前と違って何の変哲もない場所だった。それに展望もなく、わざわざ登るような場所ではなかった
*おまけ* 立科牧場の売店から100mの位置にある「鳴岩」に立ち寄ってみた。
群馬山岳移動通信/2024 |
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号) |