五郎山から下山して、町田市自然休暇村から未舗装の林道を梓川に沿って登っていく。荒れてはいるが、乗用車でも何とか走行できる状態だ。梓川の左岸に沿って昇っていく林道も、途中で左に曲がり川を渡ることになる。この橋は「梓二号橋」とどこかで聞いたような名前だ。この橋を渡らずにその手前の駐車余地に停車する。ここは廃林道の入り口であるが、すでに入り口が大きく崩れて車が入り込むことはできない。時刻は11時半なので、ここでカレーうどんを作って昼食とした。 11月9日(土) 廃林道は、入ってすぐに大きく左に曲がり南進する。入り口こそ大きく崩れていたが、そこから過ぎると快適な林道となっていた。さて、どこから取り付いたらよいものだろうか。ハイグレードハイキング(打田^一編)によれば、尾根を辿っているが、ここにはゲジゲジマークの岩場が立ちはだかっている。今日は50mザイルとハーネス、ヘルメットを持ってきているが、できれば使いたくないものだ。そこで、長峰の北にある沢を辿ることにした。カラマツの植林地なので、作業道がきっとあるはずだと確信を持っていたこともある。 ゲジゲジマークの尾根に取り付く手前に、流れのある沢がある。マーキングも見あたらないが、ここから登ることにしよう。沢の左岸に沿って登っていく。目を凝らせばなんとなく踏み跡もあるように感じるが、あまり人が歩いた様子はない。沢はそれほどの傾斜もなく登っていくが、左手のゲジゲジマークの尾根は、この沢との高度差がどんどん開いていく。こんなことで大丈夫かと不安になってくる。 その沢もだんだんとV字形になって切れ込んできた。このままでは進むことができなくなるので、左岸の斜面を登って迂回するように登ることにした。カラマツの植林地は手入れをしたことがあるのか、伐採の形跡が残されている。さらに登っていくと沢というよりも、広い緩斜面のような雰囲気になり、登っても登っても同じような植林地が続くようになった。 岩場もなく危険は感じられないが、こうなると帰りの事が不安になってくる。広い斜面を漫然と下降することは迷いの危険がある。これは長年の経験からそう感じている。危険を避けるためには、登った道を忠実に辿って下山することが必要なのだ。そこで、巻紙を木の枝に縛って目印として先に進むことにした。
踏み跡はあるような無いようで、薮も深く忠実に稜線を辿ることはできずに、稜線を外れなければならないところもあった。しかし、迷うこともなくどんどんと進んでいける。 薮を抜けるとすぐに、基部が剥き出しになった三角点が現れた。三角点の周りは木々が茂って展望は望めない。かろうじてこの長峰の稜線の延長にある雨降山がかろうじて確認できた。達筆標識があるはずだが、確認することはできなかった。それにしても寂しい山頂で、孤独を味わうには良いだろうが、ゆっくりと落ち着いていられる雰囲気でもない。 早々に下山することにした。
駐車地点11:42--(1.27)--13:09稜線--(.16)--13:25長峰13:35--(.11)--13:46岩峰13:55--(.43)--14:38駐車地点 群馬山岳移動通信/2013
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