JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と言う聞きなれない言葉を聞くようになってきた。要は日本海側が大雪に見舞われるということらしい。当初予定していた山もちょっと怪しくなってきたので、近隣の山を登ることにした。ここのところ県内の山が中心となっているが、「群馬山岳移動通信」のタイトルからすれば相応しいのかもしれない。過去の記録 12月18日(日) 新型コロナウイルスワクチンの5回目接種を一昨日受けたのだが、若干の発熱はあるものの何とか乗り切った。それにしても若干の不安があったから、近隣の山を選択したのはよかったかもしれない。行先は何度も登っている長野県境の荒船山だが、今回初めて相沢登山口から登ることにする。 自宅から1時間ほどで登山口に到着すると、堰堤工事が進んでいるようで工事関係のプレハブ小屋が建てられていた。しかし、今日は日曜日なので工事は行われないだろう。登山口を通り過ぎて車で進むと県外ナンバーの車が駐車していた。その奥に駐車して支度を始める。次第に周囲が明るくなってくると、あたりの様子がわかってくる。どうやら上空は風が強く、雪雲らしきものが寒々と沸き立っていた。 登山口からは杉林の中を黙々と歩くことになる。間伐で倒された杉の木は苔で覆いつくされて、長らく陽の光から離れているのだろう。道はよく整備され、あきらかに人の手が加わっているのがわかる。それどころか落ち葉も掃き清められているようにも見える。もし、個人の作業だとしたら並大抵なことではないだろう。登山口にあった熊注意の看板だが、熊棚が見られるところを見ると確かに彼らの生息域であることは間違いなかろう やがて沢音も心地よい明るい広場に到着した。ここは集合場所として使われていたらしい標識が見られた。ここから左に向かえばアイスクライミングの「相沢大氷瀑群」に至る分岐でもある。ここには間伐材で作った素朴なオブジェがあり、ここから先もこのオブジェに癒されながら登ることになる。 中ノ宮は大きな岩の基部に朽ち果てそうなお宮があり今では管理する人もいないようであった。この付近から周囲に雪が見られるようになり、寒さも増してきたように感じる。その積雪も次第に増えてきて、登山道も雪で覆われるようになった。標高1000m付近になると杉林から落葉樹林となり、枝には雪がこびりついて一層寒くなってきた。
上部に近づくと階段が現れた。ステップにはすでに雪が積もり滑りやすい状態だ。下山の時は注意しないとスリップの危険性が高まるだろう。階段を昇り詰めると平坦な場所に到着、標識に従って進むと艫岩の展望台に到着した。すでに数名の登山者がいたが、あまりの強風と寒さで早々に引き上げて、近くになる小屋に逃げ込んだ。私もとてもではないがその場所に留まることはできないので小屋に逃げ込んだ。ここで菓子パンをほおばり、何とかエネルギー補給。このままでは天気の回復も望めないので、帰ろうかとも考えるようになった。しかし、このまま帰るのも癪なので経塚山までピストンすることにした。積雪もだいぶあるようなので、チェーンスパイクをここで装着する。
早々に経塚山を辞して帰路に就くことにする。 標高800m付近まで下降すると日差しが降り注ぐようになり人心地が付いた。ここでカップラーメンを作ってゆっくりとしてから登山口に戻った。 07:11登山口--(59)--08:10中ノ宮--(.31)--08:41尾根08:46--(.43)--09:24艫岩展望台09:39--(.34)--10:13経塚山10:30--(.25)--10:55艫岩11:08--(.27)--11:35中ノ宮11:46--(.16)--12:02休憩12:35--(.16)--12:51登山口 群馬山岳移動通信/2022
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この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号) |