群馬から遠くて離れた場所にある山で、安全に登れるという条件を満たすとなると深田100名山という事で落ち着いてしまう。5月上旬に竹の子掘りで尾てい骨を痛め、回復が遅れていることもあるので、そんな100名山に足を向けることにした。どうせ行くなら観光気分で登れる山をピークハントと割り切って選んだのが「安達太良山」と「磐梯山」だった。自宅から片道260キロなので前夜発で日帰り可能と判断した。当初日曜日を考えていたが、あいにく山開きも重なり混雑が予想されることから、会社を休んで月曜日に決行することにした。また火曜日は友人と共同の田植え作業があるので、どうしても日帰りが条件となる。HPを調べていると、リンク仲間である「〜楽しい群馬の山歩き〜」さんの記録をコピーして辿るのが効率的と判断した。安達太良山ロープウェイが動き出す前に片付けて、磐梯山に回り登るというものだ。 5月21日(日) 農作業を早めに終了させて、17時に自宅を出発、東北道二本松ICで降りて安達太良高原スキー場に向かう。途中でコンビニに寄ろうとしたが見当たらないので再びIC付近まで戻るというロスをしてしまった。(結果的にはもう少し我慢すれば「岳温泉」入口にコンビニがあった)ロープウェイ駐車場には21時過ぎに到着した。広い駐車場には5台ほど駐車していたが、いずれも人の気配は無いようだ。昨日の山開きのためなのか、駐車場の区分けの白線はくっきりと残っていた。駐車場の照明は21時半に消灯となり、その途端に頭上には満天の星が輝くのが見えた。北斗七星は柄杓の柄が上を向いており、その先にある北極星はこんなにも明るいのかと思えるほど輝いていた。
5月22日(月) 5時少し前に歩き出すが、周囲になんの動きも感じない。今日は静かな山歩きが楽しめそうだ。冬はスキー場となるゲレンデの中の道を歩いていく。道は登山道というよりも車道と言ったほうが良いだろう。車道も漫然と歩いていると、山頂から離れてしまうようなので、適当なところでリフトの下を歩いて標高を稼ぐことにする。リフトの最終地点からは明瞭な登山道が延びており、それに沿って標高を上げて行く。急登もすぐに終わり道はなだらかになってくる。しかし、展望は無く変化もない道を進むことになる。 ダラダラと歩いていると、突然開けた場所にでる。ここが「五葉松平」と呼ばれるところだ。ここからは安達太良山の山頂が良く見える。山頂は「乳首」と呼ばれるだけあって、事前の知識が無くともその恰好からすぐに特定できる。またロープウェイの山頂駅もすぐそばに見えている。
登山道は木の板が張られた快適な道となった。それもアップダウンが無く街中を歩いているようだ。道の脇にはイワカガミの群落がみられたが、それ以外に花は見られなかった。木の板が張られた道を過ぎると、道は再び山道らしくなってくる。しかし、道がよく整備されているのか疲れた感じがしない。道はいつしか砂礫の道となり荒涼たる風景を楽しみながら登って行く。
山頂から1時間ほど歩き、ロープウェイの山頂駅に到着。10分で山麓まで一気に下山して安達太良山は終了した。 駐車場04:48--(1.13)--06:01五葉松平--(.09)--06:10薬師岳展望台06:21--(1.00)--07:21安達太良山07:45--(.48)--08:33ゴンドラ山頂駅++++08:44ゴンドラ山麓駅--(.03)--08:47駐車場 群馬山岳移動通信/2017
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