木霊と遊ぶ、西上州「天狗岩」   登山日1993年11月17日


天狗岩(てんぐいわ)標高1180m 群馬県甘楽郡・群馬県多野郡
天狗岩展望台
 11月17日(水)

 今日は運転免許更新の手続きの為に会社を休んだ。ついでに天候も良いのでどこかに出かける事にした。幸いに(?)子供も先生の研修会のために休みとなっていた。子供連れの場合として、かねてから狙っていた家族向けコースの群馬県多野郡の天狗岩に登る事にした。

 下仁田を抜けて、枯れ枝に付いた柿の実の良く似合う西上州の山村「桧沢村」を通り上野村に向かう。塩ノ沢峠のトンネルを通過すると上野村に向かって下り道になり、その途中に天狗岩の登山口はある。ここは車が数台駐車出来そうなスペースがあり案内図が掲げてある。しかしその登山道案内図はかなりデフォルメされており、とても実用になりそうもない。何の目的のために書かれてあるのかちょっと理解に苦しむものである。それと「天狗岩まで1.5km」とあるのもなにか良く解らない。山登りの場合は距離でなく時間が問題なのだ。

 ともかく子供を先頭にして、その後を歩き始めた。かなりペースが早く付いていくのがやっとだ。今日は天気が良いのですぐに汗がにじみでてくる。道は暫く杉林のなかを歩く。その後は沢に沿って登っていく。途中には立派な金属製の橋が架けてあり歩くと「バンバン」と大きな音を立てる。面白いので子供と思いきり足音を立てて歩いて渡った。

 沢の上部の木々はすっかり葉が落ちている。しかしこの沢はなにか陰湿な感じがする。それはこの11時と言う時間にもかかわらず陽が全く射し込んでこないのである。これはあまり気持ちが良いものではない。そんな沢を登っていくと突然、避難小屋が視界にはいる。プレハブの8畳くらいの小屋である。そばには移動式のトイレが倒れて半壊となっている。こんな所に避難小屋を設置して、その目的が良く解らない。利用する人がいるのだろうか。

 不気味なので子供と足早にそこを通り過ぎた。

 やがて道は沢を抜け出して明るい陽が射す雑木林のなかを歩く事になる。ここまで来ると天狗岩の白い岩壁が眩しく感じる。この岩壁に基部に「天狗の岩洞」があると言う事でそれを見に行く事にする。

 しかし着いてみると只の穴でした。穴の中には石の祠が一つ奉られていた。早々に来た道を戻り再び登山道を辿る。ここからは道はかなりの急勾配で喘ぎながら登った。

 ひとしきり登るとすぐに天狗岩山頂に到達した。山頂は展望はなく雑木に覆われている。太田HCの山名を書いた丸い金属の札が木に吊るしてあった。日付を見ると平成5年5月15日とある。その標高が1230mとあるのが、ちょっと気になる。ガイドブックでは1180m、自分の高度計では1195mだ。詳しい地図も持ち合わせていないのでなんとも言えないところだ。

 山頂からは金属製の橋で展望台までつながっている。標高は低いもののさすがに展望台、浅間山、妙義山方面が良く見える。展望台の下は深い谷になっており危険防止のために手摺が設置してあり、これがなければ安心して動く事が出来ない。

 山頂では子供と声を出して山から反射してくる声を楽しんだ。これはかなりストレス解消になる。やはり平日の人のいない山だから出来る事なのかも知れない。


「記録」

登山口(11:00)--(.19)--(11:19)避難小屋--(.19)--(11:38)天狗の岩洞--(.12)---(11:50)天狗岩(12:57)---(.31)---(13:28)登山口

                          群馬山岳移動通信 /1993/