旧月夜野町の里山歩きを楽しむ「荷鞍山」「大平山」  

Gさん縄張りの山を楽しむ
                                                                     登山日2007年3月24日




里山歩きは快適だ。四ツ木地区を見おろす


荷鞍山(にくらやま) 標高630m 群馬県利根郡/大平山(おおひらやま) 標高622m 群馬県利根郡



週末の天気が悪そうなので、予定していたちょっとハードな山行は諦めた。ここでGさんに紹介していただいた山が頭の中に浮かんだ。急遽予定を変更してみなかみ町(旧月夜野町)の荷鞍山と大平山に登ることにした。
その前にGさんについて紹介しなくてはならない。Gさんとは私のHPにたびたび登場する「Gさんの標識」のGさんである。山頂標識はブリキ板に黒い文字で山名と標高が書いてあるもので、群馬の山に登ったことのある人ならかならず見いるはずだ。群馬の有名な山から有名でない山まで、Gさんの標識のない山を探すのは難しいと思われる。また、標識の位置は正確で、信頼できるものである。

Gさんの標識を、私(重鎮)が付けていると思っている人がいたらしいが、それは全くの誤解だ。Gさんは群馬県の北部に在住で、いまでも精力的に山に登っている人なのである。Gさんの標識には、日付も名前の目印となるものもいっさい記入されていない。しかし、この標識に興味を持って調べた人がいる。それはこのHPにたびたび登場する「猫吉」さんである。「Gさん」という名前も猫吉さんが付けたもので、その由来は本名のイニシャルなのか、群馬のGなのかは非公開としておく。本人も「Gさん」と呼ばれることを想像していなかったであろう。



3月24日(土)
登山口である旧月夜野町の滝合地区に到着した。登山口付近は空き地もあり、道幅も広いので駐車に困ることはない。空き地もトラブルの元になりかねないので、道路の端に広い場所があったのでそこに駐車した。登山口に案内板はないが、コンクリート舗装の狭い道が上部に向かって延びているのですぐにわかる。久しぶりの山行なので、ちょっと身体が重い。いや、実際に身体が重くなっているのかも知れない。登山口から数十メートル登ったところで、下山してくる登山者とすれ違った。「荷鞍山からですか」声を掛けると「ひょっとして重鎮さんですか?」と返事が返ってきた。すかさず「Gさんですか?」とこちらも返した。(もちろん本名で呼んでます)初対面ながら、旧知の仲のように話題が尽きない。Gさんは精悍な顔つきで、私とは正反対の体型をしている。言葉遣いは丁寧でその容姿とは合わない感じがした。この荷鞍山・大平山はGさんが整備しているとのことだ。それにこの山はすでに300回以上登っているとのことであった。Gさんは、おそらく群馬の山を一番登っている方ではないかと容易に推測できる。そんなGさんは私にとってもあこがれである。見ればGさんは作業着である、聞けばこれから会社で残務整理とのこと、長々と引き留めるのも心苦しいので、次回の再会を約して別れた。


登山口は奥の道、手前は炭焼き小屋に続く振り返れば上州三峰山



舗装された道はお墓のところで途切れて、未舗装の道になった。振り返ると、上州三峰山が春の大気の中で薄い色で浮かんで見えた。何となく里山はいいなあと実感する風景である。やがて道は林の中に入るが、その入口に登山口を示す白いプレートが立木に取り付けてあった。道は良く踏まれておりゆっくりと登っていく。落ち葉を踏む音だけが聞こえるだけの静かな里山歩きだ。道は杉林の縁を辿るように左に曲がりながら尾根に登りあげた。標識にしたがって尾根を上部に向かって歩く。やがて、稜線の鞍部に到着した。この鞍部は十字路になっており 「大平山← →荷鞍山」 稜線を越えて先に進めば四ツ木方面で、集落がすぐそこに見えていた。とりあえず、荷鞍山に向かうことにする。


鞍部の分岐荷鞍山に続く



気持ちの良い里山の稜線歩きで、周囲の景色を眺めながら歩いていく。稜線にはアカマツが多く見られるが、ここもマツクイムシの被害があるらしく、立ち枯れも目立つ。道は次第に傾斜を増して、ついにはロープが設置されるまでになった。Gさんが設置したのであろうか、綱引きに使うような太いロープもある。また、足元はステップが付けられていた。

荷鞍山の手前のピークには石祠があり、その先にはクルミの木があるのだろう、クルミの実が無数に落ちていた。石祠のピークを過ぎると、一旦鞍部に降りる。道は分岐して急坂と巻き道に分かれる。当然、急坂を選んで直登することにする。確かに急登で、息を整えながらゆっくりと歩く。振り返ると子持山の特徴あるピラミダルな山容が際だって見えた。荷鞍山の山頂には心地よい汗が滲むころに到着だ。山頂部分は裸地になっているが、周囲は雑木に囲まれて展望は望めなかった。山頂には標識が何枚かありそれぞれが特徴ある形と字体を持っていた。山頂付近には、ダンコウバイの黄色い花が咲き早春の里山の風情を醸し出していた。


子持山を遠望荷鞍山山頂



さて、山頂からは巻き道を辿ることにする。山頂の直下には石祠があり、山頂標識もあったが荷鞍山ではなく薬師岳となっていた。歩きやすい巻き道を辿ると、あっけなく鞍部の十字路に到着した。ここから大平山に向けて比較的高低差のない道を進んで行く。途中で展望台と標識があり、その高見に登ってみる。そこは雑木が刈り払われて、北方面が一望となっていた。先ほど登っていた荷鞍山の向こうには白銀の谷川岳が薄く見えていた。眼下には利根川がゆっくりと流れていた。晴れていれば大展望が広がるのだろう。

展望の場所からもさほどの高低はなく道は続いている。石祠のピークを通過するとすぐに大平山の山頂に到着した。山頂は細長く、中程には三等三角点が鎮座していた。山頂標識はMHCのものが一番新しいようだ。とはいうもののGさんの縄張りなので、Gさんの標識がメインである。お馴染みのブリキ板に黒文字ものがある。Gさんは最近この標識を取り付けていない。最近はプラスチック板に印字したテープを貼り付けたものだ。プラスチック板の色は青地であったり、白地のものだったりする。この大平山にはふたつの種類のGさんの標識がある。

山頂からもう少し先に行ってみたが、下山するには急斜面だったので、登ってきた道を引き返した。ともかくいろんな意味で気分の良い里山歩きだった。




Gさんの旧標識

Gさんの新標識




滝合登山口07:50--(.18)--08:08鞍部--(.14)--08:22荷鞍山08:38--(.04)--08:42鞍部--(.17)--08:59大平山09:11--(.13)--09:24分岐--(.12)--09:36登山口







GPSトラックデータ
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平16総使、第652号)