越後湯沢の低山「方丈山」「秋葉山」     登山日2005年6月18日


方丈山山頂から飯士山方面


方丈山山頂から大源太山方面、手前は柄沢山への稜線



方丈山(ほうじょうさん)標高843m 新潟県南魚沼郡/秋葉山(あきばさん)標高590m 新潟県南魚沼郡

「方丈山」


 谷川岳の下を貫く関越トンネルを抜けて越後湯沢にはいると、周囲にはピラミダルな形の山が目に入ってくる。その中でもひときわ目を引くのは「飯士山」であるが、その手前のJR越後中里駅の裏にも格好の良い山が目に付く。これが「方丈山」である。
 
越後中里駅の広場スキー場から飯士山方面を振り返る




6月18日(土)
 越後中里駅前の広い駐車場はシーズンオフということもあり、ロープが張られて閑散としていた。ただ休憩所として利用されている6両編成の客車が、周囲の風景とは異質な感じで置かれている。スキー場は雪解けとともにゴルフ場に変身するため、クラブハウス(?)周辺だけは賑わっていた。その場所に車を止めるわけにも行かず、線路の際に駐車した。
 さて、どこから登ればよいのかさっぱりわからない。とりあえず上部に続く車道があるため、それを辿ることにした。客車の裏に回り、車道を登りはじめるとすぐにゴルフ客らしい人影が見えた。トラブルになるのも癪なので、いったん戻って草の生い茂ったスキー場を登ることにした。頭上にはリフトのケーブルが走り煩わしいが、展望に優れているので気分が良い。なんと言っても「関越自動車道」「上越新幹線」「上越線」「ほくほく線」「国道17号」などが一カ所にひしめく景色はすばらしい。またそれを挟んで対峙する山々も残雪が残り美しい。
 リフトの最終地点に着くと目指す方丈山がだいぶ間近になった。また方丈山から稜線が延びる柄沢山の中腹はまだ残雪が残り、この冬の積雪の多さをあらためて感じる。ところで、このリフトの最終地点から方丈山を目指すわけだが、いきなりとんでもない薮になっていた。踏み込んでみたが枝の反発力であっさりと押し返されてしまった。それならと枝の隙間をくぐろうとしたが、巨体を潜り込ませるのはなかなか苦労する。ともかく最初の数メートルで気力が失せてくるのがわかる。しかし、この程度の薮に負けるようでは、何とも情けない気がする。それは過去にはもっと凄い薮も経験しているからだ。薮も考えようで、この傾斜のきつい尾根では手がかりとしてちょうど良いのかもしれない。この薮も足元を見ると、なにやら踏み跡がありかつては登山道があったことが伺える。振り返ると、緑の芝生のゴルフ場では、自分の居るところとは別世界の様で、ゴルフを楽しむ姿が見えている。
 薮を漕ぎ始めて1時間で、標高約750mで傾斜が緩くなり始めた。それとともに方丈山と柄沢山の稜線の向こう側に大源太山が大きな姿をあらわした。薮も時々途切れて開けた場所が出てきた。また風雪に耐えた松が多くなってきた。山頂はおそらくもうすぐのはずである。
 最後の急登を登り切って山頂にたどり着くと信じられない光景がそこにあった。山頂は切り開かれて広場のようになり、立派な山頂の標柱がそこに立っていた。それに切り開かれた道が下から登ってきているのも確認できた。今まで薮を漕いでやってきたのが何だったのか。なにかどっと疲れが出て座り込んでしまった。
 ともかく、山頂で腰を下ろして缶ビールの口を開け、展望を楽しんだ。遠くは巻機山がまだ白い部分を多く残して見えている。近くの山でやはり目立つのは飯士山である。そのドカッとした山容は湯沢富士の名に恥じないものだ。ここから柄沢山までの縦走も魅力的だが、ナイフリッジの稜線を改めて見ると、かなりの技量が必要に思える。しばらく考えたが、この縦走は不可能と判断して、山頂からは切り開かれた道を辿って素直に下山することにした。
 切り開かれた道は、ロープが設置され、最近整備されたらしく刈り払いもなされていた。さらにあまり歩かれていないらしく、道は腐葉土が残りふかふかの状態だった。快適にどんどん下って小さな沢に沿って杉林の中を歩くと、やがて湯沢パークスキー場の一角に飛び出した。入り口には方丈山と標識が記されてあった。
 中里駅までは上越線の線路を辿って戻った。



湯沢パークスキー場から方丈山への標識JR上越線を中里駅に向かう

「記録」
越後中里駅12:07--(.18)--12:25リフト終点--(1.02)--13:27標高720m--(.11)--13:38方丈山山頂14:18--(.37)--14:55湯沢パークスキー場--(.09)--15:04上越線線路--(.11)--15:15中里駅



GPSトラックデータ
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号)






「秋葉山」


 方丈山を下山中に猫吉から連絡が入った。これから秋葉山に向かうと告げると、これからそちらに向かうという。どうやら北陸の黒鳥と、そのお抱え運転手も来ているので、そちらも秋葉山に来ると言うことだ。
 国道17号を辿って一旦東京方面に向かう。大きなカーブを曲がり、直線になったところにある七谷切橋の手前に登山口はあった。見覚えのある北陸の二人の乗った車はすでに到着して、出発の準備をしているところだった。久しぶりの再会の挨拶をして、猫吉を待つことにする。ほどなくして無線で、これまた懐かしい猫吉の元気な声が聞こえてきた。
 これでメンバーは揃ったので、いよいよ秋葉山に向けて出発だ。国道を横切ると標識があり、「駅からハイキング」の文字も見えた。まずは立派な階段を登ることになる。階段が途切れても、相変わらず歩きやすく広い道はそのままだ。銀色に塗られた鳥居をくぐり、4人でそれぞれに付くともなく離れるともなく登っていく。傾斜が無くなると一つのピークにたどり着いた。ここからは湯沢の町が眼下に見えており、唯一展望のある場所だった。ここからはさしたるアップダウンもなく、わずかな時間で秋葉山山頂に到着した。
 山頂は広場のようになっていたが、杉木立に囲まれているため、薄暗い感じがする。また展望もなく、閉塞感を感じる山頂だった。山頂標識の脇には三等三角点が埋め込まれていた。灯明の燭台もあることから、かつては神社があったのだろうか。今では10体ほどの石碑からその様子を伺うだけだ。山頂では思い思いに過ごしていたが、雲行きが怪しくなり、空から雨粒が落ちてきた。脱兎のごとく山を駆け下りたが、運転手と私はあまり濡れずに済んだが、猫吉と黒鳥はずぶぬれになっていた。
 日帰り温泉「岩の湯」に立ち寄り、外に出る頃にはすっかりと雨は上がっていた。その後は魚野川の河川敷で豪華な宴会となった。


七谷切橋の駐車余地秋葉山に向かって
秋葉山山頂猫吉 雨にうたれる


「記録」
七谷切橋15:57--(.26)--16:23秋葉山山頂16:30--(.10)--16:40七谷切橋



GPSトラックデータ
この地図の作製に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第652号)





河川敷での宴会、よく食べたなあ猫吉提供の南北朝鮮半島の焼酎