段々畑を見おろす西上州「桧沢岳」  登山日1993年10月24日


桧沢岳(ひさわだけ)標高1133m 群馬県甘楽郡
桧沢岳登山道から集落を見下ろす
 桧沢岳(ひさわだけ)は下仁田町の磐戸から上野村に通じる道の途中にある山である。ここはいかにも西上州の山村らしく段々畑の中に民家が点在している。

 10月24日(日)

 下仁田町磐戸から塩ノ沢峠に向けて山道を登って行くと右に大入道への道を分けて、さらに暫く進むと[×村道←→上野村]の標識のある分岐点がある。ここは村道の方へ入っていく。さらに進むと橋があるのでこの橋を左に渡って進む。するとちょっとした広場があり車が3台ほど置けるスペースがある。登山道はここから始まる。今回はミニバイクであったのでこのスペースの隅に置いたが、ここは村の人の利用するものでよそから来たものは駐車しにくいと思う。無用なトラブルを防ぐ意味でも村道入り口の分岐のあたりに駐車する方が良いと思う。歩いても数分だから。

 ここの登山口はちょっとしゃれた民家があり「Cottage森」の表札が掛かっていた。ここの横を上に登っていくすると民家の庭先に出る。ガイドブックでは無人となっているが電力積算計を見るとかなりのスピードで回転していた。だれか住むようになったのだろうか。庭先を失礼して段々畑の跡に出る。今ではカナムグラのつるに覆われて道も解らない程である。暫くルートが解らないので立ち止まって考えてしまった。しかたないので左上部の畑の境界と思われる所を目指して適当に登った。カナムグラのつるは刺があるのでジーパンをこすってザラザラと音を立てる。こんな所は短パンでは到底歩く事は出来まい。

 畑を過ぎて植林された杉林の中に入ると明瞭な道が現れた。道はかなりの急登となる。標識等はいっさい無く、ときどき現れる赤いテープが道に迷っていない事を教えてくれる。途中、大きな岩が現れ道は左に巻いて進む。このあたりから紅葉が見頃になってきた。上部に見える桧沢岳の岩壁の白い部分に張り付いている木々が、原色に色づいている様は素晴らしい。

 道はやがてコルに着いた。左は西峰につながる道、右は桧沢岳本峰に行く道だ。西峰に行くつもりはないが試しに少し登ってみると素晴らしい展望が開けた。今まで登ってきた尾根と西上州の山村と段々畑が足元に広がっていた。思わず数枚フィルムに焼き付けた。

 再びコルに戻って桧沢岳本峰を目指す。

 雑木林の中をひとしきり登ると桧沢岳山頂(1133m)に着く事が出来た。登山口より58分を要した。ここには三等三角点と立派な祠があり「愛宕神社」の表示もある。紅葉した木々の中にある様は懐かしい風景を見ているようだ。山頂は雑木に囲まれているものの360度が何とか見渡せる。特に小沢岳が美しい。山頂の部分だけが紅葉して見えている。天気は晴れ風もさほど無く暖かい。昼食にしていつものパターンで2局とQSOする。どちらも山岳移動局だった。

 下山は山頂から祠の裏からでている道を選ぶ。道はやがて大きく右に曲がり、岩壁の下に建てられた朽ち果てそうな神社の脇を通る。ここから道は急勾配の下りとなる。木の枝につかまりながら慎重かつ大胆に降りる。

 道はやがてコルに着く。ここからは植林された木々の間を下る。しかしここは下草が腰のあたりまであり道がどうもはっきりしない。ときどき道を失うが何とかカンに頼って下っていく。

 やがて沢音が近くなり堰堤が見えてきた。堰堤は石を金網で包んで作ったもので出来ていた。堰堤の上部の沢を渡って土手を数m掛け上がると林道に出た。このまま林道を下るとミニバイクを止めてある登山口に10分弱で到着した。


「記録」

登山口(根草)(10:10)---(.48)---(10:58)コル---(.10)---(11:08)山頂(12:19)---(.29)---(12:48)堰堤---(.09)---(12:57)登山口(根草)


                         群馬山岳移動通信/1993/