2011年3月26日(土) 大地震による影響で群馬県でもガソリン不足となった。 地震発生から2週間が経ち、ようやくガソリンの供給も安定化してきた。 しかし、被災地では未だにガソリンが不足している。 萎縮しないで、消費を活発にして経済活動を促進させることが長期的には必要だと思う。 ところが被災地の状況を考えると個人的には、いまはその時期ではないように感じる。 そんなわけで道楽である山行にはガソリンと食料と電力は極力使いたくない。 ガソリン1リットルで救える命があると考えるならば無駄にはできないからだ。 さりとて、山には行きたい。 そこで、ママチャリ自転車で日頃から気になっていた前橋市と渋川市の山に出かけてみた。 あいにく、今日は強風注意報が発令され自転車での移動には最悪のコンディション。 しかし、意を決してペダルを踏み込んだ。 碓氷川サイクリングロードから、国道17号(高前バイパス)を経て前橋を目指す。 関越自動車道、前橋ICの電光サインは渋滞と北部のチェーン規制が表示されている。
群馬県はサイクリングロードが整備されている。 いろんな意味でこれは全国に誇れるインフラだと思う。 逆風の中、利根川上流に向かってペダルを踏み込む。
城山の山頂は箱田城址となっており、今では「たちばなの里」という立派な施設が建っている。しかし、今は休業中でひっそりとしている。 三角点がないかと探してみたが、見つけることはできなかった。 これも宿題と言ったところだろう。 城山の直下には日帰り温泉「ばんどうの湯」がある。
次は橘山。 地形図を見ながら目指す、適当に目指していくがどうもわからない。 大正用水の取水口を過ぎて進んでいくと「おこやさか」の標識がある。 このあたりがそうだろうと、自転車を降りて登っていく。 やがて大きな建物があり、初めてここが「北関東循環器病院」だとわかった。 その近くのこんもりとした丘がどうやら橘山のようだ。 山頂からの展望はない。
次は十二山だ。 橘山から先に見える森がそのようだ。 農作業の老夫に道を訪ねると、詳細に教えてくれた。 横室古墳公園を過ぎると道は複雑になるが、十二山の西から延びる舗装路を選ぶ。 再び自転車を降りて登っていくと、立派な神社にたどり着く。 ここは「赤城神社」でここからの展望は低山とは言いながらすばらしいものだ。 案内板には「村内一番の展望」と書いてある。 たしかに眼下に広がる街並みと遠くの山はすばらしい。 ツツジの名所とも書いてあるからその季節はまた来てみたいものだ。
あまり目立たない九十九山を目指す。 わずかなスペースの駐車場があるが、その先は鎖が張ってある。 またよほど嫌な思いをしているのだろう。 過激な標識が設置してあった。 鳥居をくぐって山道を登っていくとすぐに山頂だ。 山頂は神社があり何かを祀っている。 山頂の周囲には古墳の穴も見られる。 展望はないが、ここで大福一個と持参した水で栄養補給。
九十九山を後にして、国道17号へ。 途中、横室の大カヤを見る。 しっかりとした根が張り、太い幹が歴史を感じる。 しかし、老齢化は進み、周囲に柵が作られつつあった。 数日の内に近くまで入ることはできなくなるだろう。 満開の河津桜を愛でながら前橋をあとにした。
終点間近となり、長い影が碓氷川サイクリングロードに伸びた。 総走行距離87キロとなったが、とにかく向かい風が強く、時速10キロを割る時もあった。 あのあたり、まだ登ってみたい低山がある。 やはり自転車で行ってみたい。